小児科医  杉原桂 の
連載記事
    『多摩ニュータウンタイムズ』掲載

- INDEX -
  子育ての魔法―刃を研ぐ魔法
  子育ての冒険1
  子育ての冒険2
  子育ての冒険3
  子育ての冒険4 家族の心に火をつける
 
子育ての冒険5 模範を示す
 
子育ての冒険6 信頼性で家族をつなぐ

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多摩ガーデンクリニック 小児科
子育ての魔法―刃を研ぐ魔法

「家族の絵をかいてごらん」あなたの子どもに紙と芯が折れた鉛筆を渡 してみて下さい.きっとうまくかけないでしょう.「もっと強くかいて ごらん」それでもうまくいくはずがありません.「どうしたらいいと思 う?」子どもでも鉛筆を削る必要がある、と分かっていると思います. それでは素晴らしい家族を夢見る私たちは芯を研ぐ努力をしているで しょうか?
意識的な努力をしなければすべてのものは劣化していきます.それは家 庭文化も例外ではありません.
私は仕事をこなすのに目標達成指向になっていました.そのため、子ど もと一緒にいても命令や要求を押し付けがちになりかけていたのです. しかし、子育ての本当の目的はコントロールをすることではなく、その 子の人格を高め、将来の可能性を引き出すところにあるのです.その目 的を忘れなければフラストレーションは感じません.
それでは具体的にはどんな努力が必要なのでしょう.
4つの側面があげられます.肉体的には運動、食事、ストレス管理、社 会・情緒的には友人関係やボランティア、相乗効果を高める活動、知性 としては読書、計画、執筆、才能や技術の自己啓発、そして精神面では 瞑想や精神を高める文学、芸術にふれる、といったことがあげられま す.これを家族と共にやり続けて行く事が家族の文化になります.子ど もと一緒に運動する、仕事・読書・勉強・宿題の大切さを教える(他の 誰も教えてくれませんよ!)劇、映画、文化的なイベントに参加する. 家族の誕生日祝いをもっと特別なものにする、子どもたちの意見をいれ た家族旅行にする、などなど.
誰でも、家族独自の伝統を経験しているでしょう.それを膨らませ、子 孫に継承していくという仕事は世界であなたしかできない仕事なのです.
子育ての冒険 1

今月から次元の違うおはなしをします.これまでは子育ての技術や実行 する力を高めるためのはなしでした.しかし、子どもを育てるというの は単なる作業ではなく、情念をもって彼らの才能とモチベーションをひ きだすことのはずです.教育システムに任せるのではなく、自分の子ど もを自分自身の内面の声にしたがって導く必要があるということです.
私の目的は現代の保護者がかかえている苦痛やフラストレーションか ら脱し、本当の充足感、存在意義を認識できるための指針をしめすこと です.
現代は人類史に残るような大変動のまっただ中です.情報化時代に突 入し、肉体労働ではなく、知識労働が計り知れない価値を生む時代で す.それなら、子どもたちの潜在的可能性をフルに生かしてやらない法 はないでしょう.それなのに、今でも産業時代のアメと鞭で管理する方 法が子育てにも適用され、人間をモノのように管理するという試みが続 けられています.このため、子どもたちの才能や素質、やる気を親たち は引き出せていません.
子どもが自立し、率先して行動する事を親がためらえば、ますます親 は子どもに指示をだし、管理しなければという思いにとらわれてしまい ます.子どもも指示を待つようになり、うまくいかないと親のせいにし ます.こうした共依存と呼ばれる関係はお互いに不幸ですよね.
つづき はブログでどうぞ.
子育ての冒険 2

前回は子育ての問題点を理解してもらったと思います.
今回は問題解決への道を探って行く事にしましょう.
「すべての子どもは生まれた時は天才である.しかし1万人のうちの9999人はうかつにも大人たちによってあっという間に凡人にされてしまうのだ」
バックミンスター・フラーの言葉です.
私たちの誰もがもつスゴい能力が3つあります.
1つは「選択する自由と能力」2つ目はいつまでも変わらない自然の原 理原則、3つ目は4つの知力(肉体的、情緒的、知的、精神的)です.
「選択する自由と能力」
私たちには刺激をうけたときにどのように反応するかを選択することができます.あなたは子どもからの刺激にどのような反応を選んでいますか?ただただ反応してしまうパターンに落ち込んでいませんか?あなたがより良い反応を選択していくことであなたは家族の流れを変える人になることもできるのです.
「自然の原理原則」
物理の時間に重力を勉強したことは覚えていますか?めったなことでこの重力という自然法則に逆らおうという人はいないと思います.同じように、公平さ、優しさ、正直さ、誠実、奉仕、敬意といった時代、文化を超越した自然法則を忘れてはいけません.
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子育ての冒険 3

前回は3つの才能について話をしました.そして、最後に4つのイン テリジェンスについて説明をしたと思います.今回はこの4つのインテ リジェンスを使った結果についてお話しましょう.
「私が何故、『子育ての冒険』を書いているかご存知の方はいますか?」 私は人間関係という視点から人の健康を眺めています.その視点から、 人間関係の基本はまず、家族の中にあると考えているのです.デビッ ド・マッケイは「いかなる成功も家庭における失敗を埋め合わせる事は できない」と言っていますが、仕事で成功したいがために世の中では莫 大な時間、お金、エネルギーが費やされている一方で家族関係を成功さ せるための時間、お金、エネルギーを費やしている機会はあまりにも少 ないのではないでしょうか.
では一体どうすればいいのでしょう?世の中でうまくいった結果をだ した人から学べるところがあるはずです. 家族内に限らず、パワフルな影響力をもつ人の特質を考えると、前回の 4つのインテリジェンスを活用した4つが浮かび上がってきます. 知的にはビジョン 肉体的には自制心 情緒的には情熱 そして 精神的には良心 この4つがどう子育てと関わるのか、ひとつひとつ説明していきましょ う.
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子育ての冒険 4 家族の心に火をつける

「あなたの家族の中でリーダーシップは誰がとっていますか?」
ここでリーダーシップという言葉の意味を再確認しておきましょう. リーダーシップとは家族にその人自身の価値と可能性を明確に伝え、そ の人自身に気付かせてあげることです.
これは父親や母親の特権ではなく、おじいちゃんやおばあちゃんだから こそできる役割かもしれません.
一方で家族って何でしょう.なぜ、結婚して子どもを産み、育て一緒に 暮らすのでしょうか.
「家族の目的ってなんでしょう?」
こう問われると面食らってしまうかもしれませんね.
大半の人間は家族という組織に所属します.その組織において、文化 や伝統を創りだし、継承していくところに家族の本質的な意味があるの ではないでしょうか.

あらゆる組織においては指導と管理が不可欠なのですが、どちらかだ けではうまく行きません.家族もそうですよね.
人を指導し、物事は管理するというバランスが必用なのです.お金、時 間、情報、衣食住に必用な物品、これらは管理することができますが、 人間の本質は管理されるところになく、指導されて自分を高めていくと ころにあります.
しかし・・・ このつづきはブログでどうぞ.
子育ての冒険 5 模範を示す

クイズです.
「親としての最大の教育効果をあげる方法はなんでしょう.」
「子どもはあることをして様々なことを学習していきます.それはなんでしょう?」
答えはそれぞれ
「模範を示す」
「真似をする」
です.

子どもは価値判断をしません.ですから身近な大人がやったことをそのまま真似をします.言われなくてもご経験がおありですよね.
私の知り合いは掃除機のコードを足の指つまんでで引き抜いていたところ、子どもがそれを真似をしました.それから、彼女は我が身を振り返り、行動を改めた、とのことです.でも、ここで伝えたいのはもっと次元の高いレベルの話なんです.  

あなたは家族への影響力を発揮したいと思っていますか? 大抵の場合、 「おっしゃることは頭ではわかるんですけど、うちの夫(妻)では絶対にうまくいきっこありません」「うちの子どもでは状況が違うので、無理な話です」 といったコメントが帰ってきます. つまり、この人は二つの選択肢しか眺めていません. 相手のもとを去るか(離婚しようかな、と思ったことあるでしょう)、ひたすら耐えていくかの二つです. これは「わたしは被害者です.やれることはすべてやったんです.もうこれ以上できることはありません」と自分で決めてしまっているのです. しかし、私はあえて言いましょう.

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子育ての冒険 6 信頼性で家族をつなぐ

 あなたの家族が絆で結ばれているときに接着剤がひとつあります.この接着剤がなくなってしまうと、家族は簡単にバラバラになってしまいます.この接着剤に興味がある人いますか?
 もうひとつ別の話をしましょう.もし、アラジンの魔法のランプが現れて1つだけ願いをかなえてくれるとしたら?私なら無限の「信頼」を選びましょう.誰もが私のやることを認めてくれ、お金も物も借り出し自由.いかがです?

もう分かりましたね.先ほどの接着剤とは「信頼」です.
あらゆる人間関係の土台にあるのが信頼関係です.信頼があれば、多少の失敗は多めに見てもらえるし、自分の影響力が広がります.
 そんな魔法のような自分の信頼性を高めるにはいったいどうしたら良いのでしょう.
 それには人格と能力を高めることです.これらは一朝一夕で完成するものではありません.ここまでいけば十分というものでもありません.自分自身を研鑽し実績を積み重ねていく必用があるのです.
 もしあなたの生活が乱れていたり、基本的な信頼ができていない人間ならば他人との関係を改善できるはずはありません.結局(子育てを含めて)どんな人間関係にせよ、自分自身から始める必用があるのです.
 その画期的な...
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参考図書:第8の習慣

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